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September 15, 2018

CAVOK通信 第56号


 身近な文化財を生かす「登録」制度

唐突ですが、文化財というと何を皆さんは思い浮かべるでしょうか。

普通は日常生活から遠いところにあるもの、例えば修学旅行などでお目にかかる国宝や
重要文化財といったものや美術館にある芸術作品をイメージすると思います。

文化財保護法では有形・無形・民俗文化財、記念物、文化的景観、伝統的建造物群の
六種類が指定等の有無にかかわらず「文化財」に当たると規定していますが、実際は
特に重要とされるものを指定したり、認定したりして厳しく保護してきましたからそのように
思われるのももっともだと思います。

そもそも文化財は長い歴史の中で育まれ、人々の生活の中で守り伝えられてきた財産
の総称と言っても過言ではありません。

言い換えれば、国や自治体の指定する文化財はほんの上澄みだけを掬っているとも言えます。

ですが、1996年の文化財保護法の改正でちょっと風向きが変わってきます。

それはそれまで運用されてきた「指定」の制度に加えて「登録」という制度が定められたことです。

背景として急速に失われていく建造物の保護について、レベルの高いものを厳選していく「指定」
の制度ではもはや対応しきれないため、広く保護の網をかける必要があったためです。

この制度の面白いことは、「歴史的景観に寄与する、造形に優れる、再現が容易でない」という
いずれかの条件がクリアできれば、基本的には築後50年以上たつものであれば登録が可能で
あるということ、さらには外観を大きく変えなければ改修や改装も認められるということです。

この特性を生かせば、地域に残された未発見の文化財を発掘したり、利用・活用しながら
後世に伝えることが可能です。

やはり文化財は生活の中で生きてこそ価値があるのではないでしょうか。

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一級建築士事務所 CAVOK Architects WEBSITE : https://www.cavok-architects.com/

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今回は、九月が始まって一週間以上たってからの配信となりました。
しかも、昔のスタイルです。

と言いますのも、先月末から、家族に降りかかったトラブルで
で身辺が非常に慌ただしく、まさに「仕事も手につかない」状態が
出来してしまったからです。

このようなことは、発刊5年目にして初めてのことです。

事態が落ち着きましたらそのあたりのことも改めて書きたいと思います。

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