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August 07, 2017

CAVOK通信 第43号


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 線状降水帯

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 登録有形文化財

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 線状降水帯

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梅雨末期、九州や東北の豪雨は驚くべき激しさでした。

被災された方々はお気の毒でなりません。

この豪雨をもたらしたのは「線状降水帯」と呼ばれる積乱雲の集合体によるものだそうです。
大雑把に言うと、湿った空気の流れと地形の影響によって一定の範囲に次から次へと
積乱雲が発生し、数時間にわたって大雨を降らせる現象です。

日本では、集中豪雨が発生した際に線状に連なる降水域がみられることが
1990年代から指摘されていましたが、「線状降水帯」という言葉が使われるようになったのは、
2014年8月の広島県での大雨以降だと言われています。

また、気象庁の説明によれば今回九州で発生した「線状降水帯」は、
積乱雲に向かって吹く風の風上側に新しく積乱雲が次々と発生する
「バックビルディング型」と呼ばれるもので、日本ではこのタイプの
降水帯の発生する頻度が高く、災害を招きやすいとも言われています。

昔から短時間の豪雨は珍しいものではなかったとはいえ、
“観測史上最多“とか、”数十年に一度“といった言葉が付けられることが
最近やたら多いように思います。

地震同様、豪雨災害とは無縁の地域はもはや無いのかもしれません。

豪雨災害から身を守るためにも、避難への早めの判断と普段から
気象情報や地域の避難場所などの情報について関心を持つことではないでしょうか。


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 登録有形文化財

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8月の3日4日と文化庁主催の「登録有形文化財建造物修理関係者等講習会」に
出席するため富山県の高岡市に行ってきました。

僕自身、登録有形文化財などの修理に携わったことはありませんが、
昨年そうした建造物の修理・保存・活用をめざす技術者の勉強会を
通年で受講したことから今回もこのような講習会に出席できる機会が
得られたわけです。(ちなみに昨年は徳島県三好市で開催されました)

ところで「登録有形文化財」とはなんでしょう。

一般に文化財というと「国宝」や「重要文化財」といったものがイメージされます。

これらの特徴は国や自治体からの「指定」がなされた上で保護されているという点です。

ですが、そのような制度のもとでは指定されたものは価値があるが、
そうでなかったものはあまり大した価値もないといった誤った認識が
広がることにもなってしまいました。

そのため高度成長期の急激な都市化などにより、様々な建造物が建築史的・文化的意義や
価値を十分認識されないまま取り壊されていきました。

こうしたことに対する反省から昭和40年代頃から、近世の民家建築や近代の洋風建築などが
重要文化財や文化財に指定される例が増えてはいきましたが、
行政の限られたリソースではなかなか対処できないという現実もありました。

そこで1996年の法改正で導入されたのが「登録文化財」の制度です。

この制度は、より緩やかな規制のもとで幅広く保護の網をかけ、
文化財が誰にも知られずに失われていくことを防ぎ、
文化財指定制度を補おうと創設されました。

ここで大切なことは、誰が登録するよう働きかけるのかということです。

登録の主体はその文化財のもちろん「所有者」ですが、その価値を見出すのは、
必ずしも所有者だけではありません。

それを愛する地域の人々や訪れる人たちの存在が重要です。

要は、熱心なサポーターによるボトムアップの価値の発信が求められているのです。

登録文化財のような地域で根付いてきた草の根の文化財は保存しながら活用する
という「今」の問題も大切ですが、過去から受け継いできたものを次代に渡すという
ことの方がより大切ではないかと思います。

登録の基準は「建設後50年を経過している」というものです。案外最近のものも対象となります。

よくまわりを見回すと、再発見を待っている文化財はまだまだあるのです。


 

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