CAVOK通信 第67号
例年よりも遅れ気味でしたが、梅雨も明け、本格的に夏となりました。
夏休みには海や山でのアウトドア活動を楽しむ機会も多いことでしょう。
アウトドアの定番料理と言えばまず思い浮かぶのはBBQではないでしょうか。
自然のもとで家族や友人とワイワイと行うBBQは楽しいものです。
その一方で、7月から9月にかけての夏休みシーズンは気温や湿度が高く、食中毒の原因となる細菌が増殖しやすい時期でもあります。楽しい思い出のまま夏休みを終えられるよう、食中毒には十分すぎるほどの対処が必要だと思います。
食中毒の主な原因としてはO-157などの腸管出血性大腸菌やカンピロバクターといった名称を聞いたことがあるかもしれません。もしもこのような細菌を体内に入れてしまうと激しい腹痛とともに下痢や嘔吐、発熱などの症状が発現します。
ではどのようなポイントに注意すればよいでしょうか。
食中毒を防ぐには、病原菌を「つけない」・「増やさない」・「やっつける」という予防3原則を徹底することが大切です。具体的には
1.細菌の増殖を防ぐために肉などの食材は調理直前まで、クーラーボックスや保冷剤を使って冷や して保管する。
2. 細菌が出来上がった料理に移ることを防ぐために、生肉を取り扱うときと、焼き上がった肉を取 り分けるとき、さらに食べるときとでは、使用するトングや箸を使い分ける。
3.また、手に傷があるときなど、熱に強い毒素を作る菌が手を経由して食品へと移り増殖すること がある。おにぎりを握るときなどは素手で握らず、清潔なラップやビニール手袋などで行う。
4.手指や食品を介して感染するウィルス性食中毒などは、食品の中心温度が85℃以上の状態で、1 分間以上の加熱を行うと防ぐことができる。特に肉や脂をつなぎ合わせた成型肉や素材が混ぜ合 わされているハンバーグや餃子、タレなどに漬け込んだ肉などは細菌が中心まで入り込んでいる ことが想定されるので、十分に加熱する。
といった点をチェックすべきでしょう。特に、2については疎かになりがちですから十分注意が必要です。前回のペットボトルの話題でもそうですが、食中毒は身近に潜む危険な病気です。ですが注意すれば防げる病気でもあります。細心の注意を払って思い切りアウトドアを楽しみたいものです。
参考文献:内閣府 食品安全委員会 食中毒予防のポイント(BBQなど)
やる気スイッチの「ON」と「OFF」
「やる気」の出ない時があります。
連休明けの月曜日などは、仕事への気持ちの「持って行き方」は芳しいものではありません。
こなさなければならない仕事を目の前にして、憂鬱になるのは月に一度や二度ではありません。
疲労が溜まっていたりすると尚更です。だらだらと時間を過ごして、締め切りに追い立てられて何とか間に合ったという経験もたびたびです。
そんな時に自分でやる気を起せたらいいのにと思ったりしますが、そんなことは可能なのでしょうか。
実はそんなことができるかもしれません。
「やる気」に関して重要な役割を果たしているのが、神経伝達物質である「ドーパミン」です。特定の脳の箇所にドーパミンが作用することで「やる気」が起こることがわかってきました。また、反対に成功体験や、やりがいのある体験を経てドーパミンがもたらされることもわかってきています。
そこで、やりがいを感じられるような環境を自分で作り出し、繰り返し体験することで「やる気」をコントロールすることが可能になるかもしれないというのです。
これは例えば仕事を分解して「to doリスト」を作成し、終わるごとにチェックしていくといった事でしょう。(このようなことは皆さんされているのではないでしょうか)
また、ドーパミンの増減は健康状態にも左右されるので、健康な日常生活を送ることが大前提になるほか、10分程度の昼寝も「やる気」増進に役立つそうです。
決定的な方法ではないかもしれませんが、「やる気」が日頃の習慣と訓練で生み出されるならまずは行動してみようと思います。
参考文献:
ディスカバリーチャンネル 2019年5月7日
「やる気スイッチ」はどこにある?―脳のメカニズムを理解すればある程度コントロールできるかも―
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