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August 01, 2019

CAVOK通信 第67号

BBQを安全に

 

例年よりも遅れ気味でしたが、梅雨も明け、本格的に夏となりました。

夏休みには海や山でのアウトドア活動を楽しむ機会も多いことでしょう。

アウトドアの定番料理と言えばまず思い浮かぶのはBBQではないでしょうか。

自然のもとで家族や友人とワイワイと行うBBQは楽しいものです。

その一方で、7月から9月にかけての夏休みシーズンは気温や湿度が高く、食中毒の原因となる細菌が増殖しやすい時期でもあります。楽しい思い出のまま夏休みを終えられるよう、食中毒には十分すぎるほどの対処が必要だと思います。

食中毒の主な原因としてはO-157などの腸管出血性大腸菌やカンピロバクターといった名称を聞いたことがあるかもしれません。もしもこのような細菌を体内に入れてしまうと激しい腹痛とともに下痢や嘔吐、発熱などの症状が発現します。

ではどのようなポイントに注意すればよいでしょうか。

食中毒を防ぐには、病原菌を「つけない」・「増やさない」・「やっつける」という予防3原則を徹底することが大切です。具体的には

1.細菌の増殖を防ぐために肉などの食材は調理直前まで、クーラーボックスや保冷剤を使って冷や して保管する。

2. 細菌が出来上がった料理に移ることを防ぐために、生肉を取り扱うときと、焼き上がった肉を取 り分けるとき、さらに食べるときとでは、使用するトングや箸を使い分ける。

3.また、手に傷があるときなど、熱に強い毒素を作る菌が手を経由して食品へと移り増殖すること がある。おにぎりを握るときなどは素手で握らず、清潔なラップやビニール手袋などで行う。

4.手指や食品を介して感染するウィルス性食中毒などは、食品の中心温度が85℃以上の状態で、1 分間以上の加熱を行うと防ぐことができる。特に肉や脂をつなぎ合わせた成型肉や素材が混ぜ合 わされているハンバーグや餃子、タレなどに漬け込んだ肉などは細菌が中心まで入り込んでいる ことが想定されるので、十分に加熱する。

といった点をチェックすべきでしょう。特に、2については疎かになりがちですから十分注意が必要です。前回のペットボトルの話題でもそうですが、食中毒は身近に潜む危険な病気です。ですが注意すれば防げる病気でもあります。細心の注意を払って思い切りアウトドアを楽しみたいものです。

参考文献:内閣府 食品安全委員会 食中毒予防のポイント(BBQなど)

     https://www.fsc.go.jp/sonota/e1_bbq_food_poisoning_e2.html




やる気スイッチの「ON」と「OFF」

 

「やる気」の出ない時があります。

連休明けの月曜日などは、仕事への気持ちの「持って行き方」は芳しいものではありません。

こなさなければならない仕事を目の前にして、憂鬱になるのは月に一度や二度ではありません。

疲労が溜まっていたりすると尚更です。だらだらと時間を過ごして、締め切りに追い立てられて何とか間に合ったという経験もたびたびです。

そんな時に自分でやる気を起せたらいいのにと思ったりしますが、そんなことは可能なのでしょうか。

実はそんなことができるかもしれません。

「やる気」に関して重要な役割を果たしているのが、神経伝達物質である「ドーパミン」です。特定の脳の箇所にドーパミンが作用することで「やる気」が起こることがわかってきました。また、反対に成功体験や、やりがいのある体験を経てドーパミンがもたらされることもわかってきています。

そこで、やりがいを感じられるような環境を自分で作り出し、繰り返し体験することで「やる気」をコントロールすることが可能になるかもしれないというのです。

これは例えば仕事を分解して「to doリスト」を作成し、終わるごとにチェックしていくといった事でしょう。(このようなことは皆さんされているのではないでしょうか)

また、ドーパミンの増減は健康状態にも左右されるので、健康な日常生活を送ることが大前提になるほか、10分程度の昼寝も「やる気」増進に役立つそうです。

決定的な方法ではないかもしれませんが、「やる気」が日頃の習慣と訓練で生み出されるならまずは行動してみようと思います。

参考文献:

ディスカバリーチャンネル 2019年5月7日 

「やる気スイッチ」はどこにある?―脳のメカニズムを理解すればある程度コントロールできるかも―

https://www.discoverychannel.jp/0000093754/

















 







July 01, 2019

CAVOK通信 第66号

建築士の日
手前味噌な話で恐縮ですが、71日は「建築士の日」だそうです。

建築士である僕も最近知りました。

その由来を紐解くと、1950年(昭和25年)71日に建築士の資格の制定と業務の適正化、建築物の質の向上を目的とする「建築士法」が公布されたことを記念して、1987年に日本建築士連合会によって制定されたことによります。

この法律は、政府提案の法律ではなく、議員立法によって成立したものですが、その筆頭提案者はあの田中角栄です。

今となってはちょっと意外かもしれませんが、田中角栄は「一級建築士」の資格を持っていました。これは、法施行時以前から建築士の業務(設計・監理)を行っていたものは、学歴と実務経歴による選考によってその資格が与えられたことによります。

田中が主導して成立させたため、その功績から「一級建築士」第一号は田中に与えられたという話はよく聞きますが、実際の選考手続きは全く事務的に行われたといいます。(選考の過程で1号にする話も出たようです)

ある意味、田中角栄らしいエピソードと言えるかもしれません。

 

参考文献:建築士 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』






マダニに注意

7月になりました。そろそろ海や山でのキャンプの予定を立てようかと考える時期ですね。夏休みが待ち遠しい頃だと思います。

ですが、野外での活動は今まで以上に注意が必要のようです。

ここ数年、マダニが媒介する感染症に注意喚起がなされているのです。

マダニは日本紅斑熱やライム病を媒介しますが、なにより「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の媒介が深刻です。

SFTSの潜伏期間は6日~2週間程度で、発症した場合、38度以上の発熱、嘔吐、下痢、食欲低下などに見舞われます。現時点では有効な薬剤やワクチンがなく対症療法に頼るしかないという状況もなかなか厳しいのですが、注目すべきはその致死率の高さです。

SFTSによる死亡事例が日本で初めて報告されたのは2013年ですが、その後の研究によるとその致死率25%を超えるのではないかと言われています。現代の医療水準で致死率25%越えは少なからずショックです。

頻繁に刺されるわけではありませんし、刺されたら必ず発症するという訳でもないので、過渡に恐れる必要もありませんが、やはり注意は必要です。そこで1.野外での活動は長袖、長ズボンを着用する2.虫よけ剤を使用する3.活動後は、衣服や同行のペットにマダニがついていないかチェックする5.草の上にはなるべく直に座らない、といった事を心がけるようにしたいものです。

それでも咬まれてしまった場合は無理に取ろうとせず、出来るだけ早く皮膚科を受診しましょう。

咬まれてもいたくないケースもあるので、吸血されてマダニが3~4倍のサイズになってから気付くことも多いようですが、吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚の中に残り化膿することがあります。

そのほかにも、上記の感染症に感染するリスクが高まります。必ず受診して口器まですべてを必ず切開除去し、洗浄しなければなりません。

気軽に野外の活動ができないのは気が重いことですが、十分注意してキャンプに出掛けることにしましょう。

参考文献:厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html









June 06, 2019

CAVOK通信 第65号

〇ペットボトルの盲点

まもなく梅雨の時期です。気温も湿度も高くなっていきます。

本格的な夏も、もうそこまで来ています。

今年も熱中症に用心しなければならないシーズンの到来です。熱中症対策には小まめな水分補給が欠かせませんが、その時に頼りになるのがペットボトル飲料です。

ゴクゴクとラッパ飲みするペットボトル飲料はとてもおいしいのですが、思いのほかペットボトルの直飲みはかなり危険のようです。

いちど口を直づけで飲むと、唾液に含まれる雑菌がボトルに入ってしまい、そのまま放置すると細菌が繁殖してしまうのです。

ある研究機関の実験データでは、2時間が経過した状態では実験スタート時に比べて菌の繁殖にそれほど差はないが、24時間後には細菌数が50倍以上に増加していたそうです。(麦茶の場合)

内閣府・食品安全委員会のメルマガでも、何度かにわけて飲むのであれば、直飲みではなくコップに移して飲むべきで、一度開封した後は、できるだけ一度で飲み切るように進めています。

手軽で便利なペットボトル飲料ですが、もう少し注意深く扱いたいものです。

参考文献:食品安全委員会メールマガジン  平成29年5月26日配信      

http://www.fsc.go.jp/e-mailmagazine/mailmagazine_h2905_r2.html

 



〇登戸の事件について

去る528日、川崎市の登戸で痛ましい事件が起きました。

被害に会われた方々にはお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになった方々には心からお悔やみ申し上げます。

小学生の子供を持つ親として考えさせられることも多かったため、自分が感じた点を書き留めておこうと思います。

小学生の登下校時の安全対策として主なものは、集団の登下校(下校時は学年ごとに分散するため、地域と学校により差違はありますが)と、ボランティアや保護者による見守り活動やあいさつ運動、さらには安全情報の共有ではないでしょうか。

こうした活動は、登下校時に子供を一人にさせず、さらに子供達の周りには大人の目があるということを周辺に示すことで子供達を守ろうという安全対策です。

この方法は、人通りの少ない場所で一人を狙うような不審者対策としては標準的で、効果的な方法だろうと思います。なぜなら、小学生をねらう不審者は、周囲の目をとても嫌うからです。

ですが、今回の事件は上記のような対策がすべて無効だということを示唆しています。

今回のように、ある種の覚悟をもって小学生を狙う通り魔的な犯行に対して、集団でいることはむしろ逆に被害者を増すことになってしまいました。

また、凶器などの周到な準備(今回は、スペアを含め4本の柳葉包丁)をしてことに臨もうとする者に対して、何も持たないボランティアの保護者はあまりに無力です。

さらに、日ごろ挨拶を交わしていたとしても、そのうちの誰が今回のような凶行に及ぶかどうなど、外部からはうかがい知れません。そういう意味では共有すべき情報などもありません。

表面の状況だけを読み解けば、今回の事件はほぼテロと言っても差支えないと思います。だとすればその対策は、分散した登下校、ドアツードアの送迎、屈強な警備員の配置といったものに変化していかざるを得ないのではないでしょうか。

容疑者が死亡したため事件の全容ははっきりしませんし、動機を含めた容疑者の背景についても議論がなされている状況ですので、そこにはあまり触れませんが、気になるのは、私立の小学生という属性が襲撃の対象となる要素であったという報道もなされていることです。

集団の属性に対する妬みなどが動機になるとすれば、その対象はいくらでも拡大します。すでに子を持つ親の問題にとどまらないのかもしれません。

いずれにしても、登下校時や学校の安全対策は練り直さねばなりません。









April 30, 2019

CAVOK通信 第64号

〇令和の御代

5月1日は皇太子殿下がいよいよ新たな天皇陛下にご即位される日です。

即位に当たっては、一連の儀式が行われますが、政府は「剣璽等承継の儀」「即位後朝見の儀」「即位礼正殿の儀」「祝賀御列の儀」「饗宴の儀」の五つを国事行為としての「即位の礼」と指定しました。

そのうち、「剣璽等承継の儀」と「即位後朝見の儀」のみが5月1日に行われ、一連の儀式の中心となる「即位礼正殿の儀」や「祝賀御列の儀」「饗宴の儀」10月に行われるとうことです。

平成の改元から即位の礼が行われたとき、僕は大学生でした。そして、社会人になったのは平成3年ですから、僕の社会人としての人生は平成とともにあったと言えます。

その間、転職もしましたし結婚もしました。子供も生まれましたし、母親を見送りもしました。人生の上での大きな出来事は専ら平成の時代に体験したということになりますから、その時代の終わりに接して感慨深いものがあります。

また、僕達の前半生は昭和の時代でした。戦後20年ほどして生まれた訳ですから、幼いころには「激動の昭和」を経験した人たちが身近なところで活躍していました。

そんな「昭和」の風景を知る僕は、「平成」の終わりと「令和」の始まりに直面してなぜか背筋のピンとする思いがします。

それは多分、積み重ねられていく「歴史」を目にする緊張感ではないかと思います。

April 01, 2019

CAVOK通信 第63号

〇元号について

このメルマガが配信される4月1日には、次の御世の元号が発表されていることでしょう。

とうとう「昭和」は先々代になってしまいました。

「昭和」世代の我々が「明治」に対して感じていた感覚を、今の子供たちは「昭和」に対して感じるのですね。一気に歳を取った気がします。

最初の元号は「大化の改新」の「大化」だと言われていますが、実際に使用されたことが確認できるのは「大宝律令」でお馴染みの「大宝」で、それ以降、継続的に現在まで使われています。

現在のような制度として「一世一元」制となったのは明治以降ですが、現在の日本国憲法のもとで法的根拠が与えられたのは意外に新しく、昭和54年に「元号法」が制定されたことによります。

改元に当たっては、コンピュータシステムの変更の手間が大変であるとか、世界で元号を使っている例は他にないとか、或いは西暦への変換が面倒だといった消極的な意見も目立ちます。

ですが、このような文化的な仕組みは、世界でも稀な歴史の連続性の中から生まれてきたもので、経済合理性や利便性といった尺度から計れるものではありません。

そもそも文化は一見すると非合理と思えるところから生まれるものです。

現代の世界で唯一、1300年の長きにわたって途切れることなく使われてきた元号という制度は日本の歴史に根差した誇るべき文化です。

どのような元号になるのか、どんな漢字が使われるのか楽しみです。

追伸:先ほど菅官房長官から新元号が発表されました。

   「令和」だそうです。

   典拠が「万葉集」ということも画期的だと思います。

 

〇自然に囲まれていたいのは当然だった

植物の新芽がそろそろ目立つ季節になりました。花壇のチューリップの花も咲き始めています。桜の開花宣言も発表されています。

植物の変化を身近に感じるにつれて春が近づいていることが実感され、年甲斐もなくワクワクして心持も軽くなるような気がします。

また子供達とキャンプに行った時などは、体力的にはきついですが、心身共にリフレッシュしたような気持ちになります。今さらながら草木をはじめとする自然の力は偉大だと思わずにはいられません。

これらは感覚的なものなので、すべての人が同じように感じるかどうかはわかりません。ですが周囲の緑は人の心に一定の良い影響を与えていることは間違いありません。

デンマークのオーフス大学が行った調査の結果、自然に囲まれて育った子供は知的障害と統合失調症を除くすべての精神疾患に関して発症するリスクが最大55%低いことが明確になったということです。

その結果を受けて、同大学の研究チームは都市計画に公園や緑地といった環境をもっと導入すべきだと提言しています。

自然環境が身体に良い影響を与える理由は、残念ながら未解明ですが直感的に納得する結果です。

家づくりにおいても、植栽の計画は大切だということは十分理解しています。ですが、工事金額を予算内に収めるため、ついつい植栽の部分を削ってしまうことはよくあることです。

やはりいけない事なのだとあらためて感じました。

参考文献 

Newsweek日本語版 2019年3月6日

「自然に囲まれて育った子のほうが精神疾患にかかりにくいこと が明らかに」

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/03/post-11806.php

 

March 01, 2019

CAVOK通信 第62号

〇改めて地震への備え

今年も3.11が近づいてきました。あれからもう8年になります。
昨年夏に被災地を訪ねる機会がありましたが、復興は進んだと言え、
その爪痕はいたるところに残っていました。

また、政府の地震調査委員会が2月26日に発表した日本海溝の
活動予想では、宮城県沖でマグニチュード7クラスの大地震が
起こる可能性は今後30年以内に90%以上の高確率としています。

これだけ言われてもピンときませんが、5年以内で10~20%程度の
確率だそうです。プロ野球の投手の打率が概ね1割程度であることを
考えるとそれなりの確率です。

いわば宮城県沖地震の余震ともいえる地震がこの確率ですから、
私たちの身近で起きると言われる南海・東南海地震はいつ起きても
不思議はないということでしょう。

そう考えると、日頃の備えや心構えがとても大切だということが分かります。

ところで平成の地震被害の体験から、かつて私たちが
地震時の対応として常識としていたことが書き換えられたり、
新たに常識とされたことがあるようです。

例えば地震発生時「まず火を止める」というのもよく聞く話ですが、
地震の際、無理に火を止めようとして火傷を負うケースも考えられます。

地震の揺れは、多くの場合、短時間でおさまりますから、
「まず身の安全を確保する」が、今の常識と言われています。

これまでも地震発生時に身を守る行動について「地震そのとき10の
ポイント」がまとめられていましたが、東北の地震をふまえその内容が
改定されました。

改定された内容は東京都総務局総合防災部防災管理課が
編集・発行した「東京防災」(P78~P79)にも掲載されていますので、
いちど確認されてはいかがでしょうか。

http://www.bousai.metro.tokyo.jp/1002147/

〇子供の身長はどこまで伸びる?

学生時代に「あと少し身長が伸びないかなぁ」と嘆息した方も
多いと思います。実際、毎日牛乳を飲んでいたという話はよく聞きます。

実際そのあたりの事情はどうなっているのでしょう。

巷でよく聞く「牛乳を飲むと背が伸びる」、「寝る子は育つ」、
「背の高さは遺伝による」という三つの項目について
2019年2月20日19:00配信のディスカバリーNEWSが検証しています。

結論から言うと、全てその通りのようです。

まず、骨の成長にはタンパク質が必要であるらしいこと、
睡眠時に分泌される成長ホルモンは骨の成長に大いに
影響するということはお聞き及びの方があるかもしれません。

また、マサチューセッツ工科大とハーバード大の共同研究により
「身長の80%は遺伝で決まる」ということがはっきりしたということです。

両親の身長から子供の最終的な身長を予測する計算式もあります。

男性 :(「両親の身長の合計」+13)÷2+2
女性 :(「両親の身長の合計」-13)÷2+2

あくまでも予測値なので必ずしも計算通りにはならないですが、
興味のある方は是非試算してみてください。

February 01, 2019

CAVOK通信 第61号

〇その豆、どこで手に入れました?

2月3日は節分です。多くの家庭では豆まきが行われると思います。

北海道・東北などではあとの掃除のことなどを考えて合理的に殻つき落花生を用いる地域もあるようですが、広い地域では炒った大豆が用いられています。

豆は「穀物の精霊が宿る」神聖なものと見られていたので、豆まきだけでなく、神事にもよく使われていました。ですが、それだけが節分で豆まきが行われる理由ではありません。

実は、節分の豆は桃の代わりなのです。これだけでは何の事だか訳が分かりませんね。少々説明が必要です。皆さんは、イザナギノミコトとイザナミノミコトの国生み神話のお話はよく御存じだと思いますが、そこにカギがあります。

概略を述べますと、火の神カグツチを産んだ際の火傷がもとでイザナミは亡くなってしまいますが、彼女を追って黄泉の国に赴いたイザナギは約束を破ってイザナミの腐乱した亡骸を見てしまいます。それに怒ったイザナミは恐怖で逃げるイザナギを追いかけますが、黄泉比良坂(よもつひらさか)で、イザナギが大岩で道を塞ぎ会えなくなってしまいます。このくだりは良く知られていますが、記紀ではもっと細かい描写があります。

イザナミは黄泉の国から1500体もの悪霊妖怪を引き連れてイザナギを追いかけました。イザナキは必死に脱出を図り、黄泉の国と現実世界の境界である黄泉比良坂にたどり着きます。偶然そこに生えていた桃の木から、桃の実を3ケ取って悪霊たちへ投げつけると、悪霊たちは雲散霧消してしまいます。こうしてイザナギは現実の世界へ無事生還します。

桃の実には1500体の悪霊もひとたまりもないほどの霊力あるのです。

そうです、大切なのは桃の実なのです。投げつけるのはあくまでも桃の実であるべきなのです。

豆自体がそもそも神聖なものであったことや、季節の問題もあって時代が下るとともに豆となったのでしょうが、その不都合を解消する方法がちゃんとあります。

神社の節分祭で豆まきに用いる豆は、神職が炒った豆をささげて祝詞をあげてから使います。この時の祝詞が「伊耶那岐神(イザナキノカミ)が黄泉の国から逃げ帰るときに桃の実を投げて悪霊たちを退散させた。その桃の実の霊力をこの豆に授けてください。」という内容です。つまり、節分でまく豆は、桃の実の霊力を授けられた特別な豆なのです。

ということでタイトルに戻ります。その豆はどこで手に入れましたか?

ただの炒った豆を買ってきても邪気を払う力はありません。ちゃんと神社で祝詞をあげてもらった豆で豆まきしましょう。もしも豆がなかったら、代わりに果汁100%の桃ジュースをまいた方が効果的かもしれません(笑)。

 
      
〇インフルエンザの予防法

今年もインフルエンザの季節がやってきました。すでに全国的にも大流行の様子です。ほぼすべての都道府県で流行警報が発せられています。

インフルエンザは、高熱や関節の痛みなどを伴い、人によっては重症化するおそれもある厄介な病気です。普段から「かからないようにする」、「うつさないようにする」という心掛けが大切だと思います。

インフルエンザは飛沫感染と接触感染の2つがありますから、この二つの経路を絶つ必要があります。そのため、よく言われるのが手洗いや、不必要な外出を避けるといったことです。また、十分な睡眠やバランスの良い食事といった普段からの健康管理も免疫力を高めるために重要だと言われています。

それらに加え、最近では歯磨きが効果的であると言われています。

口の中には約30億〜6000億もの細菌が存在すると言われます。これらの細菌はプロテアーゼという酵素を出すのですが、この酵素がインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあるのです。

もちろん口中の細菌にも存在意義があるので単純に殺菌してしまえばよいという訳ではありませんが、少なくとも酵素の働きを低下させるために、口中の衛生管理が重要ということは言えるでしょう。

実際、介護施設や小学校などで歯磨き指導を徹底したところ、インフルエンザ罹患率が低下したという事例もあるそうですから間違いなく効果はありそうです。

インフルエンザ予防の歯磨きのポイントは、夜はしっかりと、朝は朝食前に、舌も軽くこするという三点だそうです。ただし最低でも3分程度は磨かなければならないようですから、継続するための工夫は必要かもしれません。

 

January 01, 2019

CAVOK通信 第60号

1月1日各社コラム読み比べ

今年も、1月1日の恒例となった各社の一面コラムの読み比べです。
社説とは違った各社の性格が見られて興味深いです。

〇朝日新聞  天声人語

よく入試に出題されたと話題になる天声人語は、冒頭でノベルリの著書
『進歩』から「窒素の固定法」を引き、この技術の開発により農業が拡大し、
世界の人口増大を支えたことを紹介します。

次に「承」としてこの技術の負の側面である毒ガス開発に言及し、
進歩が一直線ではなく正負に振れることに触れ、昨今の国際社会の
ありようは暴力を提言するという人類の進歩に反するようだと話題を転じ、
言論の自由や、教育を受ける権利、国と国の間の垣根を低くすることが
進歩の礎だとまとめています。

朝日新聞らしいリベラルなまとめ方だと思います。

〇毎日新聞 余禄

余禄は今年も作家シリーズです。昨年は子規でしたが、
今年は吉屋信子の句から始まります。

暦に記された月日はまだ誰にも分からないといった内容の
二つの句を引いて、今年五月の改元に思いを巡らせるという導入です。

それを受け中盤では「平成」の時代に私たちが直面した問題を列挙し、
次の時代に私たちは世界をより良くできるか、価値を引き継げるだろうか
と自問します。

そして結論として、私たちの直面する問題の解決には「広い文明的視野を
必要としているに違いない」と結びます。

身近な「暦」から始まり「平成」を経由して世界史的な視点にまで
話題を持って行く視野の広さは元旦らしくて良いですが、
僕にはちょっとスケールが大きすぎてピンときませんでした。

導入部が良かっただけに惜しい気がします。

〇日経新聞  春秋

経済誌らしく春秋の筆者の関心は、「米中貿易戦争」のようで、
その背景を切り取っています。 まず米国の薬物死の増加と
自殺者数の高止まりを紹介し、「分断の深まりや誇りの喪失」が
白人層の一角を追い詰めていると分析します。

一方で中国については、街頭の監視カメラによって個人の行動を
点数化して行政サービスに反映するという監視社会の例をあげ、
その異様なさまに嘆息します。

ところが、そのような鋭い問題を指摘しておきながら、
「他国の市民をも安堵させてくれるお年玉が欲しい」と
初夢のような願望で結びます。

確かにその感覚は良く分かるのですが、これは国際社会の出来事など
およそ関わりあいのない私たちのような庶民の持つ感想です。

コラムとは言え、天下の木鐸たるオピニオン誌の発言としてはどうでしょう。

別に高尚な意見を述べよとは言いませんが、私はちょっとがっかりしました。

〇産経新聞  産経抄

産経妙は明治に改元される慶応四年の元旦の風景から書き起こし、
歴史の大きな変化の節目に遭遇した庶民の代表として高村光雲を取り上げます。

廃仏毀釈という不遇の時代を生きながらも、挫けることなく学び続け
彫刻の世界で大成した光雲のエピソードを引きながら、
変革の嵐に会いながらも「したたかに乗り越えてきた」
先人のたくましさを見習いたいと結びます。

私たちは、時代の変化を感じながらもどうしようもないというのが
生活の中での実感ですが、少しは勇気が湧いてくるようなコラムだと
思います。もちろん、これで全く不安がなくなるという訳ではありませんが。

〇読売新聞  編集手帳

読売の編集手帳は家族といえども「遥かな縁やゆかり」によって今があり、
新しい時を迎えていくのだということを詩人・石垣りんさんの
『新年の食卓』という詩を引用して論じます。

そして各段落の冒頭の漢字と終章をつなぎ、「平成時代ありがとう」
と読ませます。

平成に感謝し、次の時代に期待するという筆者の意図は明快です。

ちょっと技巧に過ぎるきらいもありますが、なかなか面白い構成です。

〇四国新聞  一日一言

最後に地元紙、四国新聞の「一日一言」です。

まず、今年五月の改元を踏まえて、「平成」の出典を記し、
元号の歴史を簡単に紹介します。そして話題を転じ、
統一地方選や北方領土交渉、オリンピックの聖火リレーなど
今年の大きなイベントを紹介し、60年前の「己亥」の
エピソードにも触れたうえで新年が「明るい未来」の魁
となることの期待を結びとしています。

今年の話題となりそうなことを網羅したオーソドックスな
年頭コラムではないでしょうか。

こうして各社のコラムを見てみると、五月の改元を意識した
話題が多かったようです。

とは言え各社切り口は様々で面白いものでした。
個人的には「産経妙」と「編集手帳」がうまいと思いました。

皆さんはいかがでしょうか。

December 26, 2018

正蓮寺 報告会

所属する香川歴史的建造物保存活用会議が調査などのお手伝いをした坂出市の正蓮寺が登録有形文化財へ登録の答申されたことを受けて、その報告会が22日に行われました。当日は百人を超える方々にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。とりあえずホッとしました。
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December 04, 2018

CAVOK通信 第59号

〇大掃除

今年も早いもので、もう12月の声を聞く時期となりました。

年末に避けて通れないことのひとつが『大掃除』です。
ただでさえ忙しい年末がさらに忙しくなることに頭を抱えることも再三です。

そもそも当たり前のように行われている年末の大掃除とは一体何なのでしょうか。

「掃除」の本来の意味は「神仏の場所を清める」ということで、
平安時代から使われていると言われていますから
掃除そのものもこのころ始まったようです。

現在の大掃除の原型は、年中行事として行われていた
「煤払い」と言われます。もとは宮中での年神を迎える行事でしたが、
江戸時代には商家の年越しのための重要な行事として定着していたようです。

「煤払い」は奉公人が新年に里帰りできるよう、旅路の時間を
考慮して旧暦の12月13日に行われていました。

大掃除の最中には、古新聞や雑誌を片付けしていたつもりが、
いつの間にかじっくり読み込んでしまい、他の人たちから
怒られることもしばしばです。

当時も、押入れの奥から出てきた浮世絵や瓦版を見つけて
ついつい読みふけってしまうといった、現代と変わらぬ光景も
記録に残っていたりします。

いずれにしても、一年の煤を掃い、年神様を迎える大切な行事が
大掃除です。

今年も無理のない範囲で励みたいと思います。


〇健康診断あれこれ

今年も健康診断が無事終わりました。

毎年ドキドキするのが血液検査の結果です。
基本的に大きな問題はなかったのですが、
相変わらず中性脂肪が基準範囲を上側でオバーし、
善玉コレステロールは基準値を少々下回るという結果でした。

ここ何年か同じ傾向でしたので、今年は週末に子供と一緒に
身体を動かすことを心がけ、食事にもいくぶん注意して検査に臨んだのに、
例年とさほど変わらぬ結果で少しばかり落胆してしまいました。

中性脂肪の増加傾向と善玉コレステロールの減少傾向は、
心臓発作などの心血管疾患の元凶だけに気になります。

医者に言われるままに薬を飲むのは癪だし、かといって
運動と食事をこの先さてどう改善したものかと悩んでいたところ、
興味深い研究結果を見つけました。

結論を端的にいうと、「エイコサペンタエン酸由来の薬剤が
心血管疾患の予防に効果がある」というものです。

つまり青魚に含まれる油脂が効果的なのです。

さらに、実験を行った米国のジョアン・マンソン博士は
「週に2回以上食事に魚をとりいれること」がお勧めである
とさえ言っています。

こうなると、魚を食べずにはいられません。

とはいえ、毎週鮮魚を買う訳にもいきません。
魚は食肉よりも思いのほか高価だったりします。

とりあえずサバの缶詰やイワシの缶詰あたりを
日常の食生活に取り入れたいと思います。

来年の検査結果の改善を目指して。

参考文献

Newsweek日本語版 2018年11月26日
「魚の脂に含まれる成分が心臓発作や脳卒中の予防に役立つ」との研究結果が相次ぐ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/11/post-11338.php

November 01, 2018

CAVOK通信 第58号

〇ハロウィンでした

10月31日はハロウィンでした。

諸説ありますが、1997年に東京ディズニーランドで行われたイベントが
日本で行われた最初のハロウィンイベントだと言われています。
最近では日本でもかなり定着してきたようです。

日本をはじめ戦後に導入された地域では、特にアメリカが起源の習慣と
捉えられているハロウィンですが、もとは自然崇拝や精霊信仰を
宗教的背景に持つケルト人の収穫祭でした。
ですから、アメリカ大陸へ移住したピューリタンの間では非キリスト教的な
習慣として強く否定されていましたが、19世紀にアイルランドやスコットランド
からの移民が増えていく過程でアメリカの文化として定着していったようです。

行事としては、皆さんご存知の通り、魔女やお化けに仮装した子供たちが
近くの家を訪ねては「トリック・オア・トリート(Trick or treat. 「いたずらか、
お菓子か」)」と唱え、訪ねられた方は、カボチャの菓子を作り、
子供たちはもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティを
開いたりするというもので、もはや宗教的意味はなく形だけが継承されています。

一方で、西日本を中心とした各地には「亥の子」という年中行事があります。
亥の子餅を作って食べ子孫繁栄を祈ったり、子供たちが地区の家の前で
地面を石で搗いて回ったりします。

地域によって細かな点は異なりますが、ハロウィンと同様に子供が神(精霊)の
遣いとして家々を訪ね、神の言葉を伝えるとともに、大人が子供の指示に従い、
それによってモノを貰うという点はよく似ています。

コラムニストの堀井憲一郎さんは、ハロウィンの背景にあるケルトの精霊信仰と
日本人の持つ「八百万の神々」を感じる感覚の共通性を踏まえ、
その感覚を持ちながら土地の恵みと切り離された都市生活者の
新たな秋祭りとしてハロウィンを捉えなおしています。

そう考えると、都市化が進めば進むほど、従来の秋祭り(収穫祭)が
ハロウィンのような宗教性のない、土地の風俗習慣とかかわりのない
イベントに置き換わっていくのかもしれません。

参考文献:現代ビジネス 2018/10/30 
       ハロウィンの夜、なぜ若者は「渋谷で」ハメを外してしまうのか
       https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58202


〇子供と本とその環境

今年も10月27日から11月9日の間は読書週間です。
夜も長くなって読書には最適な季節です。
とはいえ、普段から読書の習慣がないと、読書週間といえども
なかなか本に手が届きません。

その一方で、読書の習慣のある人は読書週間であるなしに関わらず
本を読んでいるわけで、そんな人たちとの差は開く一方です。

確かに、子供のころの記憶をたどってみても本を読む子は
成績が良かったような気がします。このことは「脳トレ」で有名な
東北大学の川島隆太教授のグループの調査によってデータ
としても裏付けられました。

4万人の児童・生徒のデータを分析した結論は、「読書の時間が
長い子供はその時間が短い子供よりも、成績が良い。ただし、
1日の読書時間が2時間を超えると1~2時間程度の読書時間の
子よりも成績は悪い。十分な睡眠時間と学習時間を確保している
子供は、読書時間と成績に『単調増加の関係』がある」というものです。

要するに、読書はした方が成績に良い影響を与えるが、
時間をかけすぎると物理的に学習時間へしわ寄せがいく
ということですね。
これは当たり前と言えば当たり前の結果で、
部活でも同様なことが言えるように思います。

ですが、本と子供の間にはそれよりも決定的で不思議な
関係があることも報告されています。

それはオーストラリア国立大学と米ネバダ大学の研究者グループが、
2011〜2015年に31の国と地域で、25〜65歳の16万人を対象に
行った調査の結果です。

それによると、「16歳の時に家に本が何冊あったかが、
大人になってからの読み書き能力、数学の基礎知識、
ITスキルの高さに比例する」ということです。

もう少し具体的に言うと「本がほぼない家庭で育った場合、
読み書きや算数の能力が平均より低かった。
自宅にあった本の数とテストの結果は比例し、
テストが平均的な点数になるのは自宅に80冊ほど
あった場合だった」そうです。

しかも「言葉の読み書き」の能力と「数字」的な能力のどちらも
強化することがわかったというから驚きます。

さらに不思議なのは、それらの本を読めることや、
多くの本を読んだことが読み書きや数学の能力の
開花に影響しているわけでもないようです。

今のところの結論は、「親や他の人たちが本に囲まれている
様子を目にすること」つまり、そんな環境が子供たちの周囲に
あることだけだといいますから、ますます理解に苦しみます。

人間の能力は、私たちが思っている以上に複雑で
奥が深いものなのだろうと思います。

参考文献:東洋経済ON LINE 2018/10/27
       本をよく読むのに「成績が伸びない子」の急所
       https://toyokeizai.net/articles/-/245535
 
       Newsweek日本版 2018/10/18
       子どもの時に、自宅に紙の本が何冊あったかが一生を左右する        
       https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/10/ok-11.php

October 01, 2018

CAVOK通信 第57号


サンマの秋

カレンダーも早10月となり、秋を感じることも多くなってきたようです。
秋と言えば色々とありますが、私にとっては、やはり「食欲の秋」です。

この季節ともなると、いろいろと美味しい食材が巷にあふれますが、秋の味覚の第一に挙げられるのが「サンマ」ではないでしょうか。

サンマには、血液の流れを良くするといわれるエイコサペンタエン酸が含まれています。他にも体内の悪玉コレステロールを減らす作用や脳細胞を活発化させ、頭の回転を良くする効果もあるとも言われるドコサヘキサエン酸も豊富に含まれており、まさに健康食品です。

最近は刺身にしたり、イタリアンなアレンジを加えてマリネにしたりと料理の幅も広がってきましたが、やはり脂ののった塩焼きが一番だと思います。塩焼きには鮮度と脂ののり具合が重要です。

判断のポイントは色々と言われますが、まず「下あごの先が黄色い」、「腹が太く重いもの」、「目が澄んでいて、身体全体に光沢がある」といった点に注目して判断している方が多いようです。

庶民の食卓に欠かせないサンマですが、ここ数年は不漁が続いていました。今年の状況はどうでしょう。

サンマは回遊メカニズムなどが不明なことから、日本の研究機関、水産研究・教育機構が毎年6月~7月に船を出して、サンマの調査をしています。そのレポートが7月31日に公開されました。

その内容を東京海洋大学の川勝准教授が読み解いています。それによると、2018年の来遊推定量は205万トンで、比較的来遊量の多かった2011年や2013年には及ばないものの、2010年、2012年、2015年、2016年の水準に近く、それから推定される漁獲量は10~20万トン程度と思われるということです。

ですが、問題となるのは日本近海の海水温です。サンマは12℃くらいの海水温を好み、15℃を超えると寄り付かなくなるそうです。ご承知のように、今年は例年よりも強い台風がいつも以上に来襲しています。明らかに日本近海の海水温は高いようです。

せっかくそれなりの量のサンマが回遊しているのですから、漁の最盛期には冷たい海水が三陸の漁場まで十分下ってくることを祈らずにはいられません。

参考文献:
Yahoo!JAPANニュース 2018年8月6日
「今年のサンマは、去年よりサイズが大きく、量も多く獲れそうです!」

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改めて子供の運動能力を考える

昨今、子供をスポーツ教室や体操教室に通わせる保護者が多いようです。毎日異なる種目のスポーツ教室に通わせているというケースも珍しくありません。

ですが、僕らが子供の頃は、子どものスポーツ教室というものは有りませんでした。(少なくとも僕の生活圏内にはありませんでした。というのがより正確かもしれませんが)

では、昔の子供たちは何をしていたのでしょう。

そうです、昭和の子供たちは暗くなるまで校庭や近所の空き地で走り回ったりして遊んでいたのです。

でもそのような光景は今では見られません。やはりこれは社会の変化を反映しているようです。その変化は少し考えてみただけでも明らかです。

例えば、少子化の影響で遊び相手が減っていたり、習い事が多くなり、子供同士の時間も合わせにくくなってきたりしていますし、また、子どもの遊び場だった空き地がなくなったり校庭や公園の使用制限から、そもそも遊ぶ場所がなくなってきたことなどが挙げられると思います。

こうした社会の変化によって、昔は日常生活の中で意識することなく身についていた運動能力や技能を身に付ける機会が失われてしまっています。それを補うもために、スポーツ教室や体操教室で運動能力を身に付けることは現在ではやはり必要なのかもしれません。

ちょっと話は変わりますが、子供の部活やスポーツクラブを観ていると、強い学年があったり弱い学年があったりして様々です。

よく見ると強い学年は保護者が大勢観戦に来るのですが、どうもお父さんの割合が多いような気がします。(あくまで主観ですが)

ここからは大胆な推論です。そのような学年は、いまでこそ「子供との時間があった・子供への関心が強い⇒積極的な試合観戦」という状態ですが、実は子供が小さいころは、「子供との時間があった・子供への関心が強かった⇒子供と一緒に遊ぶことが多かった⇒子どもの運動能力が向上している」という状態が背景にあるのではないかと思っています。

最近は家事・育児に積極的な「イクメン」が大勢いると聞きます。「イクメン」のお父さん方、子供と関わる時間をもう少し延長して子供と一緒に身体を動かしてもっと遊んでみませんか。

場所や時間の工夫は必要かもしれませんが、もしかすると、子供の運動能力は想像以上に向上しているかもしれません。

September 15, 2018

CAVOK通信 第56号


 身近な文化財を生かす「登録」制度

唐突ですが、文化財というと何を皆さんは思い浮かべるでしょうか。

普通は日常生活から遠いところにあるもの、例えば修学旅行などでお目にかかる国宝や
重要文化財といったものや美術館にある芸術作品をイメージすると思います。

文化財保護法では有形・無形・民俗文化財、記念物、文化的景観、伝統的建造物群の
六種類が指定等の有無にかかわらず「文化財」に当たると規定していますが、実際は
特に重要とされるものを指定したり、認定したりして厳しく保護してきましたからそのように
思われるのももっともだと思います。

そもそも文化財は長い歴史の中で育まれ、人々の生活の中で守り伝えられてきた財産
の総称と言っても過言ではありません。

言い換えれば、国や自治体の指定する文化財はほんの上澄みだけを掬っているとも言えます。

ですが、1996年の文化財保護法の改正でちょっと風向きが変わってきます。

それはそれまで運用されてきた「指定」の制度に加えて「登録」という制度が定められたことです。

背景として急速に失われていく建造物の保護について、レベルの高いものを厳選していく「指定」
の制度ではもはや対応しきれないため、広く保護の網をかける必要があったためです。

この制度の面白いことは、「歴史的景観に寄与する、造形に優れる、再現が容易でない」という
いずれかの条件がクリアできれば、基本的には築後50年以上たつものであれば登録が可能で
あるということ、さらには外観を大きく変えなければ改修や改装も認められるということです。

この特性を生かせば、地域に残された未発見の文化財を発掘したり、利用・活用しながら
後世に伝えることが可能です。

やはり文化財は生活の中で生きてこそ価値があるのではないでしょうか。

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今回は、九月が始まって一週間以上たってからの配信となりました。
しかも、昔のスタイルです。

と言いますのも、先月末から、家族に降りかかったトラブルで
で身辺が非常に慌ただしく、まさに「仕事も手につかない」状態が
出来してしまったからです。

このようなことは、発刊5年目にして初めてのことです。

事態が落ち着きましたらそのあたりのことも改めて書きたいと思います。

August 08, 2018

CAVOK通信 第55号


今年は台風も気になります

今年は梅雨明けも早かった上に、経験したことの無いような熱波に襲われました。当たり前ですが日本列島近海の海水温も高いままです。

このような状況を鑑みるに、今年は台風の発生が例年になく多いような気もします。

一般的には台風の規模は最大風速をもって「強さ」で表されますが、日本ではそれに加えて「大きさ」も表されます。

強風(15m/s以上)域の半径で表されるのが台風の「大きさ」です。大きさが、500~800kmを「大型」、800km以上を「超大型」と設定しています。

かつては大きさを表す表現に「ごく小さい」(200km未満)、「小型」(200~300km)、「中型」(300~500km)というものもあり、強さを表す表現には「弱い」「並の強さ」という分類がありました。

組み合わせによっては「ごく小さく弱い台風」という表現もあったのですが、このような表現では、防災の観点から不適切であるとして2000年(平成12年)6月1日から、「弱い」や「並の」といった表現は使われていません。

また、台風は、北半球では左回りの渦を巻くため、台風そのものの風に台風の進行速度が加わることから、進行方向に向かって右側の風雨が強くなる傾向にあります。

そのほかにも台風の進行に伴って南方の湿った暖かい空気が流れ込み、台風と離れた地域でも強い雨に見舞われるケースもあります。比較的小さな台風でも雨や風には十分注意したいものです。


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先月の暑さはもはや災害

7月に入ってからの暑さに、皆さんもかなり堪えているのではないかと思います。

それにしてもこの暑さは尋常ではありません。5年ぶりに最高気温の記録を塗り替えた(41.1℃ 熊谷市)ということも驚きですが、最高気温が35℃を超える日々がこれほど続くのも経験がありません。館林市や熊谷市ではトータルで20日間も猛暑日を記録しているそうです。(7月24日現在)

ちなみに高松市における猛暑日は10日です。(うち連続8日 7月24日現在)

このような状況が続くと、熱中症が命に係わる事態となります。

初期症状はけいれんや頭痛・吐き気です。この症状が現れた時には速やかな水分・塩分の補給が欠かせません。ここでくい止められればそれほど心配することはないでしょう。

ですが、意識障害が現れたりすると緊急事態です。そんな時は早急に救急車の出動を要請しまします。どれだけ早く体温を下げて意識を回復させるかが状況改善に寄与しますから、まわりに人手がある場合は身体を冷やすなどの処置を救急車到着までにしておくことが重要です。

涼しい場所に移動し、服をゆるめ体を冷やします。氷のうなどがあれば、太い血管の通っている首筋やわきの下、太ももの付け根を集中的に冷やしましょう。誤飲の恐れがありますから、意識がない時に無理に水を飲ませてはいけません。

湿度が高い場合は汗が蒸発しにくく症状を悪化させます。また、日照や照り返しも同様です。こうした熱中症の発生要素(温度、湿度、輻射熱、気流)を指標化したものが「暑さ指数」(WBGT:湿球黒球温度 単位℃)です。

一般的にはWBGT28℃を超えると熱中症が急増するといわれます。環境省の熱中症予防情報サイトでは、全国のWBGTが表示されています。参考にされてはいかがでしょうか。

このような熱波ともいえる環境はもはや災害です。勇気をもって屋外での作業や運動は控えるべきだと思います。

http://www.wbgt.env.go.jp/  環境省熱中症予防情報サイト

July 09, 2018

CAVOK通信 第54号

時間が過ぎる

早くも7月となりました。

今年も半分が終わり、下半期に突入したわけです。

このあいだお正月だったはずなのに、あっという間の時間の経過に我ながら愕然とするばかりです。

歳をとると時間が早く過ぎるように感じませんか?

実際に、70歳台では実際の時間よりも体感時間が10%ほど長かったという実験結果もあるそうです。なぜこんなことになるのでしょう。

よく言われるのが「ジャネーの法則」です。これは「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」というものです。

要は、生きてきた年数によって1年の相対的な長さが短くなることによって、時間経過を早く感じるということです。

他には、身体の代謝が活性化しているときには心的時間経過が早く進むという説もありますし、年齢が進むと理学的な情報処理の効率や速度が低下するため、心理的な時間はゆっくり進むが、現実の時間経過とのギャップを自覚して早く進んだように感じるという説もあります。

いずれにしても歳を取ると時間は早く進むようです。残りの人生を後悔しないためにも、新しいことに挑戦して人生の充実を図りたいものです。

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スポーツについて考えてみる

6月14日から始まった2018サッカーワールドカップも予選リーグが終了し、
しのぎを削る決勝トーナメントが繰り広げられています。

開催前の特集番組の中で、かつての日本代表監督のエピソードが語られていました。

ジーコ監督はスタッフの準備した分析ビデオを決して観なかったそうです。それは、「サッカーがストレスになってはいけない」という理由からでした。その言葉が象徴するように、当時の代表チームの特徴は「創造的で自由なサッカー」でした。

このエピソードは、スポーツ特にサッカーに対する欧米人(欧米と一括りにするのはちょっと無理があることは承知の上ですがここではひとまず措きます)のある種の発想を端的に表しているように思います。

つまり、サッカーは、駆け引きをしたり、出し抜いたりして真剣に楽しむもので、楽しくなければサッカーではないということでしょう。このことは、試合も遊びも英語では「game」という単語で言い表すことからも理解できます。

日本人はとかくサッカーをはじめ、スポーツの各種目に「道」を見出して、ストイックに追及する姿を善しとする傾向があります。ですが、これはスポーツを息苦しく、厳しいものにしている側面もあるのではないでしょうか。

スポーツですから当然規律も必要ですが、その中にも自由な発想があり、もっと楽しめるような姿があってもいいように思います。

June 11, 2018

CAVOK通信 第53号

時の記念日

早いもので今年も折り返し地点に差し掛かりました。

今月は梅雨入りに加えて、祝日の無い月で少々気が滅入る月でもあります。
とはいえ、六月も他の月に負けないくらい記念日があります。

その中で最もポピュラーなのは「時の記念日」ではないでしょうか。

やはり、古くに制定された記念日だけに、祝日並みにイベントが行われているようです。
では、なぜ6月10日なのでしょう?

実は、『日本書紀』天智天皇十年四月辛卯条(天智天皇10年4月25日(グレゴリオ暦671年6月10日))に、「漏尅を新しき台に置く。始めて候時を打つ。」(漏尅:水時計)との記述があり、これをもとに6月10日となったわけです。

6月10日を時の記念日にしようという運動は「生活改善同盟会」という組織が主導したといわれています。この組織は1920年文部省社会局に開設された組織ですが、この団体は国家的利益と産業効率を向上させるために,個人の生活意識そのものを改革することを目標としていました。実生活の中でさらなる欧米化を根付かせていこうとしたわけです。

そのなかで時間を尊重し、時間厳守の励行を訴えて「時の記念日」の制定を訴えたということです。このような運動の成果もあってか、日本人は時間に正確だと評価されています。

一般論はそうですが、田舎にUターンしてきた私は、残念ながらそれほど時間に正確ではありません。どうも時間にルーズな「田舎時間」に慣れてしまっているようです。

これを機会に、もう少し時間を大切にしたいと思います。

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電磁波 再考

携帯電話が普及し始めたころ、携帯の電波(電磁波)が身体に与える影響について話題になったことを覚えておいでになる方も多いと思います。

その当時はいろいろ議論を呼びましたが、最終的には問題ないということで終息したように思います。

ですが、最近アメリカのカリフォルニア州公衆衛生局が「携帯の発する高周波エネルギーと健康リスクについてのガイドライン」を発表し、話題になっているようです。

参考までにその内容を以下に紹介します。

・携帯電話をできるだけ体から離す。数フィート離すだけでも効果的。

・通話の際は携帯電話を頭に近づけことを避け、スピーカーフォンやヘッドセットを利⽤する。

・通話を避け、テキストメッセージで代⽤する。

・⾳楽や動画のストリーミング、大きなファイルのダウンロードや送信を行 う際は、携帯電話を頭や体から離す。

・携帯電話はポケットではなく鞄に仕舞う。使⽤しない際は機内モードに設 定する。

・電波強度の表⽰が1つか2つしか表⽰されていない(電波が弱い場所にいる)時は
 通常時よりも多くの⾼周波エネルギーが発⽣しているので、携帯 電話の使⽤を避ける。

・⾼速移動する⾞やバス、電⾞に乗っている時は⾼周波エネルギーが多く発 ⽣している(ため、使⽤を避ける)。

・⾳楽や映画のストリーミングなど、大きなファイルをやり取りする際は、あらかじめ携帯にファイルをダウンロードし ておく。視聴は機内モード  で。

・夜寝るとき、枕元に電源の入った携帯電話を置かない。機内モードにするか、べッドから数フィート以上離れた場 所に置くこと。

・ヘッドセットも微弱なエネルギーを放出しているため、利⽤しない時は外す。

・放射線や電磁波を遮る、という謳い⽂句の製品はかえって⾼周波エネルギーを増加させる可能性があるため、  利⽤を避ける。

と、かなり具体的で驚きます。

とはいえ、「専門家の間でも結論が出ていないが、長時間かつ頻繁に使うことで健康に影響を及ぼす可能性がある」という注釈がついているようで、直ちに健康被害があるという訳でもなさそうです。

世界ではすでに43億人が携帯電話を利用し(2016年)、その約半数がスマートフォンだといわれています。これほどまでに普及し、利便性を享受している人たちがいれば、携帯のない世界に後戻りすることはできないでしょう。

世界中の人口の6割余りの人々が使っていれば、いずれ健康に対する実態は明らかになると思います。それまではせめて慎重に利用することを心がけるしかないのでしょう。

May 07, 2018

CAVOK通信 第52号

 給油口

ゴールデンウィーク真っ只中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

この時期遠方へお出かけになっている方も多いと思いますが、帰省先や旅先で
レンタカーを借りる機会も多いのではないでしょうか。

運転そのものは車種が変わろうとも大差ありませんが、十分走ったあとで
いざ給油の際に給油口の位置を迷った経験はありませんか?

僕などは、普段乗り慣れている自宅の車でも迷うことがしばしばです。

実は、車から降りることなく給油口の位置を確認する方法があります。

いちど車の燃料計を見てみてください。ガソリンスタンドの給油機器の
イラストがありますが、その脇に▲のマークが描かれています。

実は▲が左を差していれば左側、右を差していれば車体の右側に
給油口があるということを示しているのです。

国産車の場合、給油口は左側にあることが多いようですが、
日産などは右側に統一しつつあるようなので、この表示は案外便利です。

旅先などでちょっとした手助けになれば幸いです。

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 「Excel」使えますか?

最近の若い人たちはPCの使い方が苦手なのだという話を最近よく耳にします。

今の若い人たちはPCよりもスマホで最初にネットに触れる「スマホネイティブ」世代
ともいわれます。そのため、スマホのフリック入力はできるがキーボードは使えない
といったケースが多々あることからそのように思われているのでしょう。

ですが若い人たちの柔軟な身体は少し訓練すればキーボード入力もすぐに
モノにできるでしょうから、あまり心配することもないのかもしれません。

それよりも世代を超えて現場で問題になるのはExcelを使いこなすレベルの
バラつきではないでしょうか。

「Excelが使えますっ!」と自己申告する人たちは、入力だけの人から、
各種の数式やページレイアウト、はてはマクロまで使いこなす人たちまで様々です。

そこで最近ネット上で話題になっているのがExcelの入社試験問題です。

この問題にはセルの番地を尋ねる初級から関数やグラフの作成、さらにはピボットテーブルを
使用する中級・上級問題までそろっていますが、面白いのはExcelの技量を問うだけでなく、
PCでの仕事にかかせないポイントも網羅されていることです。

まず、手始めに自分のスキルを試してみるのも良いかもしれません。

Excelの入社試験サイトはこちら
 https://kantan-shikaku.com/ks/excel-test-for-work/#i-3


May 02, 2018

CAVOK通信 第52号

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 給油口

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ゴールデンウィーク真っ只中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。


この時期遠方へお出かけになっている方も多いと思いますが、帰省先や旅先で
レンタカーを借りる機会も多いのではないでしょうか。

運転そのものは車種が変わろうとも大差ありませんが、十分走ったあとで
いざ給油の際に給油口の位置を迷った経験はありませんか?

僕などは、普段乗り慣れている自宅の車でも迷うことがしばしばです。

実は、車から降りることなく給油口の位置を確認する方法があります。

いちど車の燃料計を見てみてください。ガソリンスタンドの給油機器の
イラストがありますが、その脇に▲のマークが描かれています。

実は▲が左を差していれば左側、右を差していれば車体の右側に
給油口があるということを示しているのです。

国産車の場合、給油口は左側にあることが多いようですが、
日産などは右側に統一しつつあるようなので、この表示は案外便利です。

旅先などでちょっとした手助けになれば幸いです。

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 「Excel」使えますか?

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最近の若い人たちはPCの使い方が苦手なのだという話を最近よく耳にします。

今の若い人たちはPCよりもスマホで最初にネットに触れる「スマホネイティブ」世代
ともいわれます。そのため、スマホのフリック入力はできるがキーボードは使えない
といったケースが多々あることからそのように思われているのでしょう。

ですが若い人たちの柔軟な身体は少し訓練すればキーボード入力もすぐに
モノにできるでしょうから、あまり心配することもないのかもしれません。

それよりも世代を超えて現場で問題になるのはExcelを使いこなすレベルの
バラつきではないでしょうか。

「Excelが使えますっ!」と自己申告する人たちは、入力だけの人から、
各種の数式やページレイアウト、はてはマクロまで使いこなす人たちまで様々です。

そこで最近ネット上で話題になっているのがExcelの入社試験問題です。

この問題にはセルの番地を尋ねる初級から関数やグラフの作成、さらにはピボットテーブルを
使用する中級・上級問題までそろっていますが、面白いのはExcelの技量を問うだけでなく、
PCでの仕事にかかせないポイントも網羅されていることです。

まず、手始めに自分のスキルを試してみるのも良いかもしれません。

Excelの入社試験サイトはこちら

kantan-shikaku.com/ks/excel-test-for-work/#i-3

April 02, 2018

CAVOK通信 第51号

 旬のタケノコ

皆さんは春の旬の食べ物というと、どのような物を思い浮かべるでしょう。

春の野菜やフルーツを思い出す人も多いと思います。

その中でも、春の代名詞の一つといえば「タケノコ」ではないでしょうか。

タケノコとはご存知のとおり竹の芽の部分です。

竹は意外にもイネ科の植物であり、温暖な地域に多く生えています。

竹の種類は国内で150種とも600種ともいわれていますが、
食用に適するものは孟宗竹などほんの数種類です。

九州などでは12月から収穫されたりしますが、
やはり旬は今頃で春から初夏に多く出回ります。

本来が竹ですから、当然食物繊維を豊富にふくんでおり、
便秘や大腸がんなどの予防に効果があります。

また、姿に似合わず意外に栄養分も豊富で、グルタミン酸やチロシン、
アスパラギン酸などのアミノ酸が含まれており、これらの成分は
うま味のほかに疲れをとる働きもあります。

また、ナトリウムを排泄するカリウムも多く含まれています。

昨年の春はなぜかタケノコにお目にかかる機会が少なく、
少々残念な思いをしましたが、今年は美味しくいただいて
健康増進に努めたいと思っています。


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 地図の日

あまり馴染みではありませんが、4月19日は地図の日です。
この日は、伊能忠敬一行が第一次測量(蝦夷地測量)に出発した
寛政12年閏4月19日(1800年6月11日)にちなんで定められました。

「最初の一歩の日」とも言われます。

伊能忠敬は、歴史の時間に習った通り江戸時代後期に日本全土の
実測地図を作ったことで有名ですが、その経歴を知ると驚くばかりです。

彼は千葉県九十九里の名主の家に生まれましたが、幼少期は必ずしも
恵まれていなかったようです。

17歳の時に当主の早逝などで規模を縮小していた地元の名家である伊能家に婿入りします。

以来、30年余りの間、傾いた家業を立て直し、天明の飢饉などの困難を乗り越えて
本格的に暦学の道に進んだのは隠居後であったといいます。

50歳で幕府天文方の高橋至時に弟子入りし、55歳で全国測量の旅に出立します。

十次にわたる測量旅行のうち9回に参加し、72歳で日本全国の測定データを集め終わります。

忠敬は74歳で亡くなりますが地図作製は彼の死後も続けられ、三年後に完成します。

こうしてみると隠居後の人生の充実ぶりには目を見張ります。

彼ほどの偉業を成し遂げることはなかなか難しいですが、
何歳になっても向上心やチャレンジ精神を失ってはいけないという事を
教えられた気がします。

March 02, 2018

CAVOK通信 第50号

 ひなまつり

三月と言えば雛祭りですね。ウチは男の子ばかりなのでほとんど話題に上りません。
そういう意味では馴染みのない年中行事です。

「雛祭り」の起源については諸説あるようで、平安時代には貴族の子女の雅びな
「遊び」として行われていたという記録があり、また、穢れ払いとして川へ紙で
作った人形を流すという「流し雛」の原型のような行事も「源氏物語」の中に
記述されています。

女の子の「人形遊び」と「節句の儀式」が結びつき、全国に広まり、
飾られるようになったのは江戸時代だろうと言われています。

江戸時代には幕府が公的な祝日として五節句を定め、3月3日も
桃の節句(上巳の節句)として祝日でしたが、明治6年(1873年)に太陽暦が
採用された際、五節句の祝日が廃止されてしまいました。

ちなみに、なぜ5月5日が祝日で、3月3日がそうでは7日という疑問については、
終戦後、「こどもの日」を新しい祝日にしようという請願があった際に
希望の多かった5月5日が「こどもの日」として制定されたことは
CAVOK通信28号で述べた通りです。

 やはり「会話」だった!

子どもが小さい時は、どうも手を取られてしまって仕事が滞ってしまうことはよくあります。
そうすると、少しばかり後ろめたさを感じつつテレビに子守をさせてしまう訳ですが、
一方で子どもの成長のためには幼少期に十分に話しかけた方が良い
という話を聞いたこともあり、なんとなく納得していました。

確かに1950年代の論文には、幼少期に言語にさらされた程度の差が就学時の
言語能力や将来の経済的成功の差に反映するというものがあるようです。

ですが、僕達が感じた後ろめたさは正しかったようです。

21世紀に入って行われた言語能力や認知能力と脳の活動の相関を分析した研究によると、
そうした能力と最も関連性が高かったのは浴びた言葉の数ではなく
応答の回数であったということです。

つまり、刻々変化する他者との言葉のやり取りに対応することによって、
脳が活性化されて言語能力が向上していくということのようです。

この当たり前の結論は、日常の生活の中でなんとなく感じていることではないでしょうか。

子供が幼い時ほどスマホやタブレットはちょっと脇に置いておいた方がよさそうです。

参考文献 2018.2.23 GIGAZINE 

「子どもの将来は「幼少時の会話」で決まるという研究」

https://gigazine.net/news/20180223-talking-with-child/

January 08, 2018

CAVOK通信 第48号

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 1月1日各社コラム読み比べ

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今年も、1月1日の恒例となった各社の一面コラムの読み比べをしてみましょう。
各社の社説とは違った一面が見られて興味深いです。

○朝日新聞 天声人語

 

今年の天声人語は一風変わっています。まず自社ヘリに乗り、空から(だと思うが)京都、
三浦半島、魚津港を訪ね歴史を紐解きます。

まず、京都では権勢を誇った藤原道長の繁栄と没落に思いを馳せ、
三浦半島では幕末の黒船騒動のきっかけとなった英国商船の
来航のエピソードに触れつつ世界のグローバル化に触れます。

そして最後に魚津港では「米騒動」について語り、
社会のひずみは「地方から先に顕在化する」と説きます。

それらのエピソードをふまえ、最後の文章では人の世の営みは今も昔も変わらないが、
今年が将来に希望を与える静かな年であるよう機内から祈ったと結びます。

ちょっと変わった視点から説き起こす割には当たり障りのない結論で、
ちょっと残念な気がします。

さらに本社ヘリ云々の話は余分です。

○毎日新聞 余禄

 

今年も著名な作家の作品とエピソードからはじまります。

昨年は金子みすずでしたが、今年は正岡子規です。

まず子規の新発見の未発表作から説き起こし、有名な「新年の白紙綴じたる句帳哉」
という句を紹介しながら、その白紙の「句帳」に意識を向けます。

そこから新年に準備する白紙の新しいカレンダーや日記へ、さらに白紙のページから
私たちの「歴史」へとイメージを広げる筆の運びは見事です。

ですが結論がどうもしっくりきません。

白紙のページは将来への希望や不安がない交ぜになった気持ちを呼び起こす
ということは理解できます。

ですが白紙のページに書かれた「個々の営みが未来へ向かう大きな時間を
再起動させる年になれば」いいとはどう意味でしょうか。(下線筆者)

○日経新聞 春秋

 

春秋でも著名な歌人の歌を引用しながら論を展開していきますが、
論の展開は「起承転結」のお手本のようです。

冒頭、「ひた」を冠する日本語表現が一途な状態である旨を説明し「ひたくれない」
という語を例示します。

それを受け昭和の歌人・斎藤史の歌
「死の側より照明せばことにかがやきてひたくれないの生ならずもや」
を紹介し、命の輝きを称えた歌人のエピソードを語ります。

転じて中段では天皇陛下の退位により平成が終わることに思いを馳せ、
昭和の記憶が遠くなることを歎じつつも戦争や災害で果てた命に思いを致すことを訴えます。

最後に「栄光も悲惨も虚心に顧みて次の一歩を踏み出」したいと決意を述べ
斎藤史の歌「野の中にすがたゆたけき一樹あり風も月日も枝に抱きて」で結んでいます。

新年にふさわしいコラムだったと思います。

○産経新聞 産経抄

産経妙の冒頭も少々変わっています。

胃と腸が新年の挨拶をしています。
これは明治36年正月に「新聞報知」で連載の始まった
『食道楽』という小説の書きだしです。

つづいて、この小説の内容や、当時空前のベストセラーだったこと、
さらに著者井村弦斎の来歴などを語り、日露開戦の際には英文小説を刊行し
日本の正当性や「武士道」を海外に伝えたというエピソードを紹介します。

「転」の部分では弦斎の「武士道」を受けて新渡戸稲造についても言及し、
セオド・アルーズベルトが愛読者だったエピソードも合わせて紹介しています。

そして、以上の観点から先人に見習い、海外への発信を強く促すよう結びます。
話の展開は非常に分かりやすく結論もその通りなのですが、
当たり前すぎてちょっと読み応えに欠ける気もします。

 

○読売新聞 編集手帳

編集手帳の筆者は、日常の一コマから書き起こすのが得意のようです。

今年は、電車で見かけた年末の挨拶回りに赴く男性社員の風景の描写からはじまります。

この風景から、ふと内田百閒が玄関先に並べて貼った
「世の中に人のくるこそうるさけれ とはいうもののお前ではなし」
「世の中に人のくるこそうれしけれ とはいうもののお前ではなし」
という二首の狂歌を思い出し、両方あるのが人の世の常だ、
そのときは何も言えなかったがコラムでは応援できると語ります。

そして筆者は「市井の悲喜こもごもに寄り添う『編集手帳』でありたい」と
仕事をするに当たっての決意を述べます。

各紙の中で最も短い文章でしたが、心温まるコラムです。


○四国新聞 一日一言


最後に地元有力紙の四国新聞の「一日一言」です。

今年の一日一言は「熱量」が大きいです。

維新に関わった数少ない郷土の勤皇家・日柳燕石を手掛かりに、
廃藩置県の際の他県への編入・分離、オリーブ栽培、ハマチ養殖、
丸亀発祥と言われる女子サッカー、四国の鉄道事業、
国内最古の公募展・県美術展覧会、など維新以降の歴史を概観し
先人の業績を称えます。

そして最後は郷土を思う人達の情熱が新たな地平を開き国を動かすと語ります。

今年は瀬戸大橋かいつう30周年などの周年事業が重なるため
このような内容になったのだろうと思いますが、「熱量」の割には
いささか書生論的な結論です。

こうして各社のコラムを見てみると、今年も詩歌の引用が多くみられました。
僕の感想としては、年頭に読んでみて心に響くのは「春秋」と「編集手帳」。

「一日一言」、「産経妙」、「天声人語」は読みごたえがなく、
「余禄」は今年もピント外れといったところです。

さて、皆さんはいかがでしょうか。

December 04, 2017

CAVOK通信 第47号


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 12月23日

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 北朝鮮のミサイルについて

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【2】 12月23日

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いよいよ12月です。

今月は25日にクリスマス、31日には大晦日と年末のイベントが目白押しですが、
ところで12月23日は何の日かご存じでしょうか。

もちろん言わずと知れた天皇誕生日ですが、昭和33年の12月23日は「東京タワー」
が完成した日でもあります。

東京タワーの建設前、放送事業者はそれぞれが電波塔を建設して自局の塔から
放送を行っていました。ですが自前の電波塔では放送電波は半径70km程度しか
届かなかったことから、より高い電波塔が求められていました。

さらに電波塔が町中に乱立する光景は、景観上も問題でした。

そのような状況から、関係者のあいだで電波塔を一本化する「総合電波塔」を
求める機運が高まり、昭和32年から建設が始まりました。

御存じの方も多いと思いますがその高さは333メートルで、
完成当時はエッフェル塔の320メートルを抜いて世界で一番高い建物でした。

この高さは、当初から設定された数字ではなく、塔先端部の揺れを数十cm程度に抑え、
問題なく関東地方全域を守備範囲にできる限界値をいろいろ検討したと結果
「全高333m」という数字が導き出されたということです。

平成25年5月31日に地上デジタルテレビ放送の電波送信施設が東京スカイツリーに
正式に切り替えられました。

ですが、東京スカイツリーから電波が送れない場合の予備電波塔として、
いまでもその役割をになっています。

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【3】 北朝鮮のミサイルについて

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今年はとにかくこの手の話に翻弄された一年でした。
しかも東日本では実際にJ-アラートが発せられ、
国際的な緊張が日常生活でも感じられました。

対処の方法として、丈夫なビルの地下へすぐさま逃げ込むように言われていますが、
そんな施設の無い田舎ではどうしようもありません。

そこで、ミサイルへの対策を手元の資料を読み解きながら考えてみます。

まず被害の設定ですが、通常弾頭であれば被害は落下点周囲に限定されるので、

一応核弾頭であると仮定します。そうすると常識的には熱線と衝撃波の効果を狙って
広島・長崎のように空中爆発と考えられます。

では、爆発の瞬間から怒ることを時間に沿ってトレスしながら対応を考えてみましょう。

まず爆発直後から1分程度の間に閃光、熱線(全エネルギーの35%)、爆風(全エネルギーの50%)、
放射線(全エネルギーの5%)が放出されます。

まず、襲ってくる熱線・閃光から逃れなければなりません。
これについては一般的に言われているようにやはり爆発前に
地下やコンクリートの建物に退避することが有効のようです。

やがて放射線の影響は時間とともに急激に低下していきます。

7倍時ごとに1/10となります。また、被曝量は距離の二乗に反比例して低下します。

遮蔽物も有効です。遮蔽物の厚さを二倍にすると被曝量を1/4にすることが可能です。

このようなことから、爆心地は絶望的でしょうが、爆発の際どこにいるかによって
生存の可能性は様々であろうと思われます。

爆発後1分を過ぎれば次に放射性の降下物に備えなければなりません。

降下物を吸い込まないようにしながら、基本的には風上に、爆心地の風下ならば
風向きに対して直角に移動してシェルターに避難します。

数分以内にシェルターがなければとにかく屋根を作って降下物に触れないようにします。

シェルターでの待機は48時間続くと言われています。48時間を過ぎると短時間の
屋外活動が可能になるからです。それまでは可能な限り外気の進入を遮断して
じっとしていなければなりません。

もしも自宅をシェルターとして利用できた場合はより幸運です。

家にあるものを利用して閉じこもることができるからです。

2週間を過ぎると4時間程度の活動が可能になりますから次は
より安全な場所に移動できるでしょう。

そう考えるとやはり2週間分の水・食糧・防災用品の備蓄、それに加えて防塵マスクや
不織布のツナギ、防塵テープも必要です。

通常の防災用品を準備する際に買い足しておくと良いかもしれません。

国内にミサイル、しかも弾頭が核であるミサイルが落下するという事態は
まだまだリアリティをもって受け止められないかもしれません。

もちろんそのようなことが起きないことに越したことはないのですが、
多少想像をたくましくしておくことは大事かもしれません。

参考文献 内閣官房国民保護ポータルサイト www.kokuminhogo.go.jp/
        たった一人のテロ対策         並木書房
        サバイバルブック            集英社文庫

August 07, 2017

CAVOK通信 第43号


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■ I N D E X ■
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 線状降水帯

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 登録有形文化財

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 線状降水帯

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梅雨末期、九州や東北の豪雨は驚くべき激しさでした。

被災された方々はお気の毒でなりません。

この豪雨をもたらしたのは「線状降水帯」と呼ばれる積乱雲の集合体によるものだそうです。
大雑把に言うと、湿った空気の流れと地形の影響によって一定の範囲に次から次へと
積乱雲が発生し、数時間にわたって大雨を降らせる現象です。

日本では、集中豪雨が発生した際に線状に連なる降水域がみられることが
1990年代から指摘されていましたが、「線状降水帯」という言葉が使われるようになったのは、
2014年8月の広島県での大雨以降だと言われています。

また、気象庁の説明によれば今回九州で発生した「線状降水帯」は、
積乱雲に向かって吹く風の風上側に新しく積乱雲が次々と発生する
「バックビルディング型」と呼ばれるもので、日本ではこのタイプの
降水帯の発生する頻度が高く、災害を招きやすいとも言われています。

昔から短時間の豪雨は珍しいものではなかったとはいえ、
“観測史上最多“とか、”数十年に一度“といった言葉が付けられることが
最近やたら多いように思います。

地震同様、豪雨災害とは無縁の地域はもはや無いのかもしれません。

豪雨災害から身を守るためにも、避難への早めの判断と普段から
気象情報や地域の避難場所などの情報について関心を持つことではないでしょうか。


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 登録有形文化財

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8月の3日4日と文化庁主催の「登録有形文化財建造物修理関係者等講習会」に
出席するため富山県の高岡市に行ってきました。

僕自身、登録有形文化財などの修理に携わったことはありませんが、
昨年そうした建造物の修理・保存・活用をめざす技術者の勉強会を
通年で受講したことから今回もこのような講習会に出席できる機会が
得られたわけです。(ちなみに昨年は徳島県三好市で開催されました)

ところで「登録有形文化財」とはなんでしょう。

一般に文化財というと「国宝」や「重要文化財」といったものがイメージされます。

これらの特徴は国や自治体からの「指定」がなされた上で保護されているという点です。

ですが、そのような制度のもとでは指定されたものは価値があるが、
そうでなかったものはあまり大した価値もないといった誤った認識が
広がることにもなってしまいました。

そのため高度成長期の急激な都市化などにより、様々な建造物が建築史的・文化的意義や
価値を十分認識されないまま取り壊されていきました。

こうしたことに対する反省から昭和40年代頃から、近世の民家建築や近代の洋風建築などが
重要文化財や文化財に指定される例が増えてはいきましたが、
行政の限られたリソースではなかなか対処できないという現実もありました。

そこで1996年の法改正で導入されたのが「登録文化財」の制度です。

この制度は、より緩やかな規制のもとで幅広く保護の網をかけ、
文化財が誰にも知られずに失われていくことを防ぎ、
文化財指定制度を補おうと創設されました。

ここで大切なことは、誰が登録するよう働きかけるのかということです。

登録の主体はその文化財のもちろん「所有者」ですが、その価値を見出すのは、
必ずしも所有者だけではありません。

それを愛する地域の人々や訪れる人たちの存在が重要です。

要は、熱心なサポーターによるボトムアップの価値の発信が求められているのです。

登録文化財のような地域で根付いてきた草の根の文化財は保存しながら活用する
という「今」の問題も大切ですが、過去から受け継いできたものを次代に渡すという
ことの方がより大切ではないかと思います。

登録の基準は「建設後50年を経過している」というものです。案外最近のものも対象となります。

よくまわりを見回すと、再発見を待っている文化財はまだまだあるのです。


 

July 05, 2017

CAVOK通信 第42号

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CAVOK通信 【第42号】

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本メールは、日ごろお世話になっている方や名刺交換して頂いた方に向けて、

話題の提供として、また少しでもお役に立てればとお送りするものです。

今回初めて送信させていただいた方におかれましては、今後ともよろしくお願いいたします。


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■ I N D E X ■
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【1】 ご挨拶

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【2】 火起こしできますか

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【3】 子供との接し方

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【1】ご挨拶
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  4年目となる今年もこのような形で話題を発信いたします。

 少しでもお役に立てれば幸いです。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

                           平成29年7月吉日
               一級建築士事務所 CAVOK Architects

                                土居 良助

                 
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【2】 火起こしできますか

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7月になりました。

夏休みももう間もなくです。海へ山へと向かいたくなる季節です。

そうすると、盛り上がるのは何と言ってもキャンプです。

キャンプで欠かせないイベントはBBQではないでしょうか。

みなさん、BBQの火はちゃんと点火でいていますか。

最近は着火剤やバーナーなど便利なグッズがありますから

それほど苦労することもなくないと思います。

ですが今回は基本に立ち返って単純にマッチと新聞紙と炭でBBQ用の

火を起こす方法についておさらいしたいと思います。

さて準備するものは、

1. 炭
2. 新聞紙
3. マッチ(ライターでもよいです)
4. 軍手
5. トング、火箸

おおむねこのようなものがあれば十分です。

では早速始めましょう。

1. まず新聞紙を何枚か見開きを八分の一程度の大きさに切りわけ、堅くねじって棒状にします。
次に、棒状の新聞紙を井桁にくみます。
2. 炭を井桁の周りに筒状に置きます。焚火のようにハの字に組んでも良いです。
3. 井桁の中央部に軽く丸めた新聞紙を置きます。
4. 軽く丸めた新聞紙に火をつけます。
5. 下の方からうちわで風を送っていきます。やがて炭に火が回っていきますが、
うまく空気が抜けて行けば扇がなくても火が回っていきます。
これでだいたい火は付きます。

当然のことですが、火の着いた炭を素手で扱うことはしないでください。火箸やトングを使いましょう。

また、炭の選択も大切です。堅くて火持ちの良い炭として「備長炭」が有名ですが、

持ちが良いといことはなかなか熱が伝わらないということです。

実は驚くほど火がつきません。

また、火がついた後ではじけて破片が飛ぶ(はぜる)ことがあり危険です。

安価で少々もろい炭が扱いやすいですし、能力的に十分です。

文字で書くとなかなか難しいように感じますが、実際やってみると案外簡単です。

今年は是非かっこよく火起ししてみてください。

子供たちから尊敬されること間違いなしです。

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【3】 子供との接し方

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最近、子供の通っているサッカークラブで練習のお手伝いをしています。

私自身は球技の経験はありません。

ましてやサッカーなど体育の授業以外では経験したことすらありません。

ですから、経験する多くのことは初めてのことばかりで戸惑いもありますが、

新鮮であり、面白いことの連続でした。

ですが、違和感もありました。

対外試合に行った際のことです。どこのチームも試合中にかける言葉が結構厳しいのです。

厳しいというよりも罵声に近い声も聞こえました。

振り返って自分のことを考えてみても、エキサイトしてくると結構きつい声をかけていました。

冷静に考えてみると、もし授業中に先生が子どもにこんな言葉をかけていれば

下手をすると懲戒です。

ですが、スポーツの面ではこのようなことも是認されている現状もあるようです。

そんな折に、I.K.O市原アカデミー理事長の池上正さんの著書に出会いました。

彼は大人が関わり過ぎない、子どもが考えるサッカー指導を標榜している方だそうです。

池上さんの著書「伸ばしたいなら離れなさい」にはデンマークサッカー協会が掲げる

指導の10カ条が記されています。

1. 子どもたちはあなたのモノではない。

2. 子どもたちはサッカーに夢中だ。

3. 子どもたちはあなたとともに、サッカー人生を歩んでいる。

4. 子どもたちから求められることはあっても、あなたから求めてはいけない。

5. あなたの欲望を、子どもたちを介して満たしてはならない。

6. アドバイスはしても、あなたの考えを押し付けてはいけない。

7. 子どもの体を守ること。しかし、子どもたちの魂にまで踏み込んではいけない。

8. コーチは子どもの心になること。しかし、子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。

9. コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。

10. コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。

子どもとの関わり方について示唆的です。

これはサッカーだけでなく子育て一般についていえることではないでしょうか。

大いに反省している今日この頃です。

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June 01, 2017

CAVOK通信 第41号

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CAVOK通信 【第41号】

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■ I N D E X ■
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【1】 ご挨拶

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【2】 熱中症にご注意 (再掲)

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【3】 個人情報とプライバシー

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【4】 編集後記 


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【1】ご挨拶
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  4年目となる今年もこのような形で話題を発信いたします。

 少しでもお役に立てれば幸いです。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

                           平成29年6月吉日
               一級建築士事務所 CAVOK Architects

                                土居 良助

                 
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【2】 熱中症にご注意 (再掲)

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5月を過ぎたばかりというのに、各地で30℃超えの気温を記録しています。
地域によっては、5月の観測史上最高気温を記録したところもあったようです。

そうなると暑さに身体が慣れていない今のタイミングこそ熱中症への警戒が必要です。
そこで、注意喚起の意味をこめて、第19号(2015年8月)で掲載した記事を再掲します。

今年(*注 2015年7月末)も台風11号の来襲前後から暑さが増しています。
最高気温が34℃越えという状況は、僕達が子供の頃の夏休みにはほとんど
なかったように思います。

しかもちょうど中学総体、高校総体の予選の真っ盛りです。この時期はやはり熱中症が
心配です。

初期症状はけいれんや頭痛・吐き気です。

この症状が現れた時には速やかな水分・塩分の補給が欠かせません。

意識障害が現れたりや言動がおかしい場合は緊急事態です。

そんな時は早急に救急車の出動を要請します。

どれだけ早く体温を下げて意識を回復させるかが状況改善に寄与しますから、
身体を冷やすなどの処置を救急車到着までにしておくことが重要です。

発症してからの対応が大切なことは言うまでもありませんが、
他の疾病と同様に熱中症でも予防がより重要だと思います。

実は、熱中症は暑さだけでなく湿度も重要な要素です。
湿度が高い場合も汗が蒸発しにくく、体温が上がって
熱中症になりやすいそうです。

また、日照や照り返しを避けるだけでも状況は大いに改善します。

こうした熱中症の発生要素(温度、湿度、輻射熱、気流)を指標化したものが
「暑さ指数」(WBGT:湿球黒球温度 単位℃)です。

一般的にはWBGT28℃を超えると熱中症が急増するといわれます。

環境省の熱中症予防情報サイトでは、全国のWBGTが表示されているので、
これを参考に熱中症対策をたてるというのも一つの方法かと思います。

http://www.wbgt.env.go.jp/ 環境省熱中症予防情報サイト

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【3】 個人情報とプライバシー

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個人情報保護法の成立後、世間でも個人を特定する情報やプライバシーの
扱いについて一定の理解が進んでいるようです。

このことは、最近のSNSの投稿などを見ても明らかで、一時は顔写真の
タグ付などが広く行われていましたが、近頃は個人が大きく映っている写真の
UPなどはかなり少なくなっているように思えます。

その一方で、かつては普通に運用されていた学校などの在校生名簿や連絡網などが
廃止され、水平方向の連絡手段を各個人が構築しなければならないという弊害も
発生しています。

また、事件や事故、災害に巻き込まれた方の顔写真や氏名、年齢などはごく
当たり前に報道されていましたが、最近では担当する公的機関が個人の情報を
公開しないケースも増えているようです。

報道が過熱して、被害者やその家族の方々の平穏が破られることに対して配慮する
ことは大切なことですが、被害者の人数、性別、年齢だけが知らされてもことの実相は
見えないように思ったりもします。

個人の背景を消した「匿名」と生身の人間のあり様を象徴する「実名」のあいだにある
距離感について、いま一度、考えてみる時なのかもしれません。

犯罪被害にあったお嬢さんの実名を敢えて公表しての裁判に臨んだご両親の
記事を読み、普段気にもしなかったことが妙に心に引っかかってしまいました。

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